ワタミ理念集の話を聞いて思うこと

最近のニュースによれば、ワタミの理念集には、「365日24時間死ぬまで働け」、「出来ないと言わない」などのメッセージが入っているそうです。そして、この理念集は「ワタミの仕事すべてに直結し、根底で支えている思想の原点」、「この理念集を否定したときは、君たちにこの会社を去ってもらう」としている重要文書とされます。

また、入社内定者に配布される人材開発部作成の『質疑応答』では、勤務時間について、『「仕事は、成し遂げるもの」と思うならば、「勤務時間そのもの」に捉われることなく仕事をします。なぜなら、「成し遂げる」ことが「仕事の終わり」であり「所定時間働く」ことが「仕事の終わり」ではないから』と記載されている、という話もありました。

ワタミがブラック企業の指摘を受けて、渡辺会長がそれに反論しているというニュースもちょっと前にありましたし、実際に過度の残業による自殺として労災認定されたり、その他労働基準監督署から10件もの是正勧告を受けていることも事実です。

この内容をみてどう思われますか?それは駄目だろうと思うか、それとも当然だと思うか。

良くも悪くも渡辺美樹会長は、かっての松下幸之助や本田宗一郎のような高度成長期のカリスマ的な経営者であるといえます。社員のことを考え、責任を一心に背負って、フルスピードで走っている、そんなイメージです。社員のことを考えてといいながら責任も感じず、社長の地位に安住、あるいはしがみついている、惰弱な経営者とは全く違う。だからこそ、ワタミグループをここまで成長させることができたのでしょう。

さらに、渡辺会長は社会的な使命感を非常に強くもっていると思われます。昨今の発言は日本という社会全体をよくするためにどうしたらいいか、ということを強く意識したものであると感じられます。それと今回表出した理念集の内容は決して乖離していないでしょう。

現在、日本においては、非常に国民を甘やかし、後からみれば無責任な制度、慣行が横行しています。これは、盛者のおごりといったものでしょうか。成功が失敗のもとになるという一例でしょうか。日本はその繁栄の時期を自ら閉ざしてしまったようです。それを変革せずして、短期的なアベノミクスの成功が、長期的な成功に結びつくとはとても思えません。

渡辺会長の言葉は経営者としては非常に賛同できるものです。それが社員から搾取するためではなく、社員の生活、人生をよりよくするための言葉であることも理解できます。全面的とは言えませんが共感できますし、私も使うような言葉です。

現時点で、渡辺会長の発言に否定的な人が多いことは間違いなく、それがひっくり返ることもないでしょう。しかし、日本が再び競争力を取り戻し、国民がもっと幸福になるためには、その発言に違和感がなくなるような、前向きな姿勢がもっと多くの国民に必要になるのではないでしょうか。

ということで、また、経営とは関係のない話になってしまいました:kaoemoji2:

 

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投稿者:yamamura