思考スピードの経営-デジタル経営教本-

2000年発刊のマイクロソフト、ビル・ゲイツ会長の著書。内容はよく覚えていませんが、デジタル化の進展が経営の意思決定を早くし、人が考え、行動するように会社の運営もスピーディに展開されるようになる、といった内容だったと記憶しています(少し違うかもしれません)。

その予見は当然に的を得ているといえますが、そこに取り残されている企業群が日本の名門企業、デジタル化の進展で意思決定が早くなったなどということはなく、さらに硬直化し遅くなっているとさえ思えます。

そうなれば必然的に国際競争力は低下し、業績は悪化する。今のパナソニック等の惨状の大きな要因がここにあるのではないでしょうか。

一方、中小企業においても、日本の企業の意思決定スピードは速いとはいえません。これは、そのトップの老齢化、2代目化によるものです。そういう点では、もはや全体としては日本の企業が競争力の源泉である意思決定のスピードを失ってしまっているのです。

これをどうすれば打破できるか。当然、もっと厳しい経営環境への降下が経営陣の入れ替えを即し、一定の段階で意思決定スピードは加速すると考えられますが、やはり当面は経営スピードを加速する役割を企業外部の専門家が果たす仕組みを作らなければなりません。

手前味噌な話ではありますが、確かに税理士ならその役割を果たせる立場にある。一方で、現在数万人いる税理士のうち何%がその任に耐えられるのか、そういうところの改善も税理士業界全体でしっかり先をみて進めていく必要があると思います。

公認会計士がやたら増えても日本企業の経営リテラシーがあがる道筋は全く見えていません。次は税理士がその役割を大きく変えて、日本経済の維持、発展の大きな力となる、そんな強い想いが求められているのではないでしょうか。

投稿者:yamamura