メッシの脱税容疑

バルセロナのリオネル・メッシに脱税容疑が持ち上がって、スペインでは大騒動になっているそうです。史上最高のサッカープレイヤー、これまでスキャンダルはほとんどなくクリーンなイメージできただけに、余計ショッキングにとらえられているのでしょう。

今回脱税容疑がかかっているのは、07年から09年まで3年間の肖像権によって得た収入400万ユーロ(約5億2千万円)以上。記事によれば、「課税を回避する目的で、タックスへイブン(ベイリーズ、ウルグアイ)にて企業間でライセンス契約を結び、サービスを提供し、また、利便性を目的として住民登録(イギリス、スイス)を行った」とのこと。

これではよくわかりませんね。「特に利便性を目的として住民登録を行った」というのは何なんだ。とりえあず、リオネル・メッシの肖像権を税率が低いあるいはゼロのベイリーズ、そしてウルグアイの会社の売上にすることで、スペインでは税金を納めなくてもいい取引に偽装したということでしょうか。

記事の内容からすれば、リオネル・メッシの税理士、弁護士と税務当局が協議し、裁判を避けるため罪を認めて減刑、減額を求め、脱税分にペナルティ、それに追加税額あわせて900万ユーロ(約11億7千万円以上)を支払わなければならなくなる、とみられています。

今回はメッシの個人企業の話であり金額的にもたいしたことはありませんが(個人的は当然大した金額ですが…)、租税回避に関しては、アップルやグーグル、アマゾンなどの多国籍企業が大掛かりな仕組みを作ってほとんど税金を支払っていないということが指摘されています(脱税額はアップルだけで毎年数十億ドルとか)。各国の税務当局も知恵を絞って租税回避ができないように法律を変えて対応していますが、時代の先端をいく上記のような大企業の先進的な取組みに追いつくのはなかなか難しいようです。

ところで、このタックス・ヘイブンという言葉、日本語に訳すると「租税回避地」という意味です。外国資本&外貨獲得の為に、意図的に税金を優遇(無税または極めて低い税率)して、企業や富裕層の資産を誘致している国や地域のことをタックスヘイブンと呼びます。別名「オフショア金融センター」若しくは略して「オフショア」などとも呼ばれます。『タックスヘブン(tax heaven=税金天国)』と誤解している人が多いのですが、正しく『tax haven』ですのでご注意を。

 

 

 

 

投稿者:yamamura