人を助ければ自分が助かる

熊谷、行田の税理士のやまむらです。たまには私に人生訓などをご紹介します。

中国古代歴史小説の大家、宮城谷昌光さんが書かれた『孟嘗君』、その第五巻に次の一説があります。

【育ての親、白圭が臨終の際の会話】

田文は白圭の手をさぐった。その手は乾いていた。自分を大きくしてくれた手は、この手だ、とおもうと田文は涙がとまらなくなった。白圭はしみじみと田文をみている。
「文どの、人生はたやすいな」 「そうでしょうか」
「そうよ‥‥‥。人を助ければ、自分が助かる。それだけのことだ。わしは文どのを助けたおかげで、こういう生き方ができた。礼をいわねばならぬ」
「文こそ、父上に、その数十倍の礼を申さねばなりません」
「いや、そうではない。助けてくれた人に礼をいうより、助けてあげた人に礼をいうものだ。文どのにいいたかったのは、それよ」
白圭はそれから洛芭や斉召などに顔をむけ、長生きこそ人生の真の宝だ、といい、田文がいちど別室にさがったわずかなあいだに、息をひきとった。白圭の近くにいた者は、眠ったのだろう、とおもったほどのやすらかな死であった。

「人を助ければ、自分が助かる」、この言葉を、私は自らの行動指針にしています。仕事をするにしても、日常生活をよりよく過ごすためにも、このことを実践できればきっとうまくいくと思っています。
ただ、実際には、人に助けてもらって自分は楽をさせてもらおう、いいところどりをさせてもらおう、という気持ちはやはりでてきますし、正直そういう行動をとっていることがあるといわざるをえません。
日々そう心がけ、行動を積み重ねていくことによって、いつか本当にそういう行動が自然にできる、そうなりたいと心から願っています。

投稿者:yamamura