資金繰りを改善する方法

銀行が借換えに応じてくれない。恐れていた事態、何も手を打たなければ倒産。
経営者はこういうことのないように資金繰りを常に考えて経営をすべきですが、そういうことは経理担当者任せになっていて気付いた時にはもう遅いということも多く見受けられます。
そこまで事態が切迫しているのであれば、ともかく返済をストップし時間稼ぎをしながら、お金を浮かすための手をすべて打っていかなければなりません。ご存知の通り金融機関の返済をストップしてもすぐに差し押さえがくるわけではありません。ただ、その後は完全に立て直さなければ新規の融資はしてもらえませんので覚悟を決めて進める必要があります。

以下、資金繰りを改善する方法を簡単に説明します。

1)締め・支払いの条件変更
これは得意先・仕入先にお金を貸してもらうのと同じことですから簡単にはいきません。やり方を間違えれば信用不安から倒産時期を早めるだけといったことにもなりかねません。これまでのつき合い、相手の商売にとっての自社のポジション、倒産した場合の影響等を考慮して、過たず依頼する必要があります。時によっては、その分販売価格を引下げる、仕入価格を引上げることも必要になります。そして協力してもらったら必ず立直せる、結果として相手にとって有利になることをしっかり示すことが必要です。

2)検収基準の変更、活用
会計的には仕入は検収基準で計上することが一般的ですが、仕入先との力関係、あるいは過去の経緯から相手の請求通り相手の出荷に合わせて支払っているケースも多く見受けられます。そうであればここはしっかり検収分のみ支払うことを相手に通知しましょう。特に締め日前の仕入が多い場合はこれで大分資金繰りが改善します。
さらに、仕入れもできるだけ締め日直後に入荷されるよう注文するようにします。できるだけ締め日前は在庫を持たずに頑張って、締め日後に在庫を補充するようにするのです。そうすれば締め日がずれた分はは資金が浮きます。

3)在庫削減
商売はいろいろありますが、大抵の会社で在庫は減らすことができます。ここでは在庫削減の方策については述べませんが、しっかり在庫をコントロールすることでその分資金を浮かすことができます。

4)コスト削減
コストを削減すれば資金が浮きます。当然冗費と考えられるものから削減していくわけですが、会社が倒産するかどうかの局面ではそんな悠長なことも言っていられません。会社の大部分を削るつもりでやらなければならないこともあります。
そこで大事なのは、資金繰りの危機を乗り越えたあとにどのような会社の姿を描くのかです。やはりこれだけはしっかり残すという部分を考えてコスト削減を実施しなければ、結局なんのためにコスト削減したのかわからなくなります。

5)資産売却
コスト削減の一環とも言えますが、不要な資産は売却する必要があります。ただ、不動産は金融機関の抵当権が設定されていますから、それを外してもらわなければ売却もできません。金融機関としっかり話をし、一部を返済に回すことを条件に抵当権抹消をしてもらう等考える必要があります。

6)リスケジュール
最悪のケースでは、金融機関にリスケジュールの依頼をする余地もありませんが、できれば今後のつき合いも考えてしっかり金融機関と協議の上、再建を進めたいものです。金融機関もできるだけ多く回収したいと思っていますから、回収できる見込みがあるなら無理に倒産させようとはしないはずです。ここでも金融機関の協力が得られれば会社は立直せるということをしっかり示すことが大事になります。

投稿者:yamamura

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